弐拾六。寄  席


   日本テレビ系演芸番組「笑点」で、6代目司会者に決まった落語家、春風亭昇太さん。
  異例の抜擢だと思います。

   私は子供の頃からよく観ていました。当時司会は、三波伸介さんでした。
     後に、五代目三遊亭圓楽さん、桂歌丸さん。

   歌丸さんは笑点始まってからの出演で50年同じ番組に出続けてたという事に
     なります。

  公益社団法人落語芸術協会会長もされており、人間国宝に相応しい方だとも思います。

   昇太さんのポストには誰が来るのか予想はつきませんが、二代目林家三平さん、
     桂宮治さん、古今亭菊之丞さんなど若返りを考えて色々と憶測が飛び交っている
     ようです。

   今週の日曜日に発表だとか・・・そこでわかるとは思います。

  
  さて、落語について

  落語家(東京)には、「真打ち」「二ツ目」「前座」「前座見習い」という階級が
    あります。

  師匠が入門を許可すると、前座見習いとなります。まだこの時点では、落語家になると所属する「協会」に登 録されないので、楽屋には入りません。前座見習いの仕事は、師匠(あるいは兄弟子)に付いて仕事先へのかばん持ち、師匠の家の雑用、そして前座(楽屋入り)になるための修業(落語の稽古、着物の着方やたたみ方、鳴り物の稽古など)です。これらがある程度できるようになると、師匠から許可が出て晴れて楽屋入り、前座となります。

  前座とは、寄席の番組(プログラム)で一番前に高座へ座るので『前座』と
 いわれます。前座の仕事は、前座見習いの仕事のうえに、今度は楽屋での仕事があります。

  二ツ目とは、寄席の番組(プログラム)で二番目に高座へ上がるので『二ツ目』と呼ばれます。二ツ目になると、師匠の家や楽屋での雑用がなくなります。着物も、今までは着流しだったのが紋付を着て、羽織も着られて、袴を着けることもできるようになります。見た目は一人前の落語家です。ただし、毎日楽屋へ来なくてもいいようになり、高座の数も減ります。そこで自分の責任で高座(仕事)を探さなくてはなりません。そのために、噺の稽古(噺の数や技術)にも気を入れないと、たちまちライバルとの差が開いてしまいます。時間が急にできるので、人によっては、だらけてしまうのもこの地位だと思われます。二ツ目を約10年勤めると、いよいよ真打ちになります。

 落語家になって目指すのは、やはり真打ちです。真打ちとは、寄席の番組(プログラム)で一番最後に出る資格をもつ落語家です。また、弟子を取ることもできます。真打ちの語源は諸説ありますが、昔の寄席の高座には、照明用に蝋燭が立っていて、寄席が終わると最後の出演者が蝋燭の芯を打つ(切って消すこと)ことをしたために「芯打ち」といわれ、縁起を担いで、字を「芯」から「真」に換え、「真打ち」となったといわれるのが一般的です。でも、真打ちになったからといってゴールしたわけではありません。人によってはここからがスタートだという人もいます。


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                             E・Tadokoro
                                         


 
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