四拾七。 E  U



   イギリスがいま、EUを離脱するかどうか・・・。
6月23日(結果発表は日本時間24日)に国民投票が行われ、
そこで離脱派の得票数が上回れば、
イギリスがEUを離脱する可能性がぐっと高くなります。

しかしながら、イギリスがEUを離脱すれば、当然ながら日本にも大きな影響があります。

イギリスは、経済的なメリットのあるEUをどうして自ら抜けようとしているか?

ジョンソン前ロンドン市長をはじめ、離脱派の最も端的な主張としては、表向きには
「国としての主導権を回復する」と標榜していますが、
実際には「これ以上移民・難民を受け入れられない」ということです。
何年も前から議論されているように、ヨーロッパではほとんどの国において、
シリアやイラク、北アフリカからの難民受け入れ問題が生じています。

難民にとってイギリスは人気国。それはなぜか?
イギリスの社会保障が手厚いからです。
具体的に言うと、正式な手続きを踏んで難民として受け入れられれば、
福祉手当という金銭が与えられたり、無料で医療施設を利用できたり、
確実に住居が与えられるからです。

EU加盟国には難民受け入れを拒否できない、という法律があり、
移民についても、特別な理由がない限り拒否できません。
だから、イギリスが移民・難民受け入れを拒否、あるいは制限するには、
EUを離脱しなければならないのです。

イギリスは移民・難民を受け入れたくない理由として、国民の税負担が重くなるからです。
基本的に、難民の衣食住の費用負担は、国の税金から賄われます。
イギリスは、特別裕福な国ではありません。むしろ、財政は弱含んでいます。
自国の財政もままならない状態で、本来使わなければならないところに税金が行かず、
難民の受け入れ費用になってしまう。イギリス国民が不満を持つのも当然です。

もしイギリスが本当にEUを離脱したら、どのような影響が起こるのか?
一番大きな影響は、「ヨーロッパの中枢マーケットとしての地位陥落」。
もっと簡単に言うと、ロンドンが見捨てられる、ということ。

イギリスがEUを離脱した場合、
金融機関の多くはドイツかフランスに移転すると言われていますが
そうすると、当然、多くの失業者が出ます
さらに、イギリスの国力の信用低下が発生、
EUという大きな後ろ盾を捨てて独立ちするのですから、
信用低下は必須。
そうすると、イギリスの通貨であるポンドの価値が低下します。
通貨の強さは国の力を表します。
具体的には、ポンド円でH28.6.9現在の155円から120円ぐらいまで
落ちるのでは…と予想されているようです。

つまり、EU全体が不景気に陥る可能性があります。
さらには、イギリス経済の先行き不安から、
マーケット全体に悪影響を及ぼす可能性も高くなってきます。

為替の変動も激しく、特にドル、ユーロ、ポンド
は注視が必要な状態です。



E/Tadokoro





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